一般社団法人津山青年会議所 2019年度公式ホームページ

理事長所信

基本理念

一般社団法人津山青年会議所
第62代理事長 福田邦夫

今を生きる私たちには、この素晴らしい唯一無二のまちを輝かせ、次世代へ継承していく責任があります。そのためにも、誇り高きJAYCEEとして、何よりも大切にしていかないといけないこと、それは勇気をもって未来へ挑戦し続けることです。10年後、20年後のつやまを支えているのは、誰なのか。それは、他の何者でもなく、修練を重ね、ひとのため、まちのため、「明るい豊かな社会」の実現という夢を諦めなかった私たちでありたい。
平成という一つの時代の終わりとともに私たちは新しい時代の始まりを迎えます。岡山県北の豊かなまち「つやま」は、1995年をピークに人口減少が進み、その一方で、世帯数はゆるやかに増加を続け、核家族化の進展、特に高齢者の単独世帯の増加は深刻な問題となっています。さらに、少子化や労働人口の減少は、年金、医療、介護等の社会保障支出の負担を増大させており、このままでは社会保障制度を安定的に維持していくことができず、出産補助や育児、教育、失業対策といったものにも影響がでてくることが考えられます。
現在、私たちが享受できている平和で豊かな日常は、あたりまえにあるものではありません。愛情をもってまちを守り、未来を託してくれた人がいてくれたからあるものです。このままの衰退が続けば、地域の伝統や歴史の継承が困難になり、学校の閉校や統廃合、移転によって活力が失われ、森林や農地の荒廃が進み、中心市街地の空洞化や空き家の増加から、防災、防犯、景観等への深刻な影響もでてきます。そして、いずれ私たちのまちは無くなってしまう可能性もでてくるという危機的な状況です。
かつて、戦後の荒廃の中から日本再建の使命に燃えた青年たちが日本青年会議所を設立しました。彼らの運動が全国に伝播していく中、1958年、我がふるさとつやまでも志高き青年たちが集い、誕生したのが津山青年会議所です。個人の修練、社会への奉仕、世界との友情の三信条を掲げ、「ひとづくり」と「まちづくり」の両輪をもって、その時々の時代に即した力強い歩みを展開してきた青年の運動は、今、私たちに託されています。先輩方がそうしてこられたように、地域の問題に全力で立ち向かい、行動していく他ありません。
災害の少ない岡山県にとって、2018年7月豪雨は防災・減災・復興への意識をあらためて考えさせられる機会になりました。降り止まない豪雨を前に、増え続ける河川の水量をただ不安に思うことしかできないという状況の中、自然の力の前で人間の無力さを痛感させられた一方、治水等の整備により最小限の被害で収まったことに対して、防災は100年に一度の災害を想定し、考えていく必要があることを学ぶこととなりました。また、豪雨後の河川敷に漂う異臭と砂埃は、つやまに繁栄をもたらしてくれた母なる川をしっかりと保全し、次世代に引き継いでいかないといけない状況であることを私たちは思い知らされることになりました。
「誰も置き去りにしない」を理念に、2015年9月の国連サミットで採択されたSⅮGsは、国連加盟193か国を中心に2030年までに達成を目指す17の目標です。すでに世界中に広がりつつある運動は、岡山県内でも取り組みが行われています。私たち津山青年会議所が実施している運動の中にも、すでにその目標に合致するものがあり、SⅮGsは地方や民間企業が世界レベルの議論に直接つながっていくことができる入り口の役割も果たしています。私たちはその機会を最大限活用し、自分たちの運動・活動の意義を今一度考え、地域であっても、世界へとつながっているという視野をもたなければなりません。
さらに、高度な情報化や人工知能のイノベーションが進んだ社会は、すでに私たちの身近にあり、それを活用して斬新な手法を実現していけるかどうかは地方とはいえ、決定的な違いを生むことになります。私たちは組織を時代に合わせて進化させていく必要があります。誰よりも学び、考え、小さな変革を積み上げ、青年会議所の組織を時代に合わせたものに進化させましょう。そのような取り組みを継続することで、青年会議所に共感する仲間は必ず増えます。また、自分たちの取り組みを、広く知ってもらい、他団体とも協力し合いながら、互いの力を引き出し合いましょう。
2019年で62年目を迎える津山青年会議所。私たちの平和で豊かな日常は危機的な状況と隣合わせであり、深刻で困難な時代に直面しています。そのような時だからこそ、創始より変わらない志を受け継ぎ「明るい豊かな社会」の実現のため、そして世界に誇れる日本の実現に向けて、志高く運動・活動をしていきましょう。

修練で磨かれるひとづくり

修練を自らに課していく青年会議所の運動・活動に、私たちは時に疲れ果て、立ち止まりたくなることもあります。そんな苦しい時でさえ、自分と向き合うことができる大切な時間であることに感謝しなければなりません。
勇気をもって一歩踏み出した後に、共に修練を乗り越えた仲間が隣にいる喜びは、青年会議所に所属しているからこそ得られるかけがえのないものです。自らがどれだけ前向きな姿勢で積極的に挑戦できるか。40歳までという限られた時間の中で、自分に厳しく、友を励ましながら、前進していく道を選んでいきましょう。
私たち一人ひとりの成長と仲間との絆は、津山青年会議所の活性化そのものであり、つやまの未来を切り拓く、力強い運動・活動の原動力となります。悲しみよりは喜びとともに、大きな称賛の中で共に成長していきましょう。

奉仕で結ばれるまちづくり

つやまは、誇り高き先輩たちが築き上げてきた様々な伝統や歴史があり、豊かな自然に育まれた地域です。山間部にある都市でありながら、吉井川の恵みを受け、津山城を中心に栄えた城下町です。現代を生きる私たちは、この地域をより良いまちに発展させる責任があり、未来の子供たちが歴史を振り返った時、私たちと同じように、つやまを誇りに思ってもらえるようにしていかなければなりません。
まちは私たちの力で、今より輝きを増していきます。地域の問題点と向き合い、時代がどのような方向に向かっているか正確に分析し、それに対し実践すべき行動を考え、積極的に運動を展開していくこと。そして、しっかり検証し、常により良くしていくというプロセスを繰り返しながら、郷土への誇りと愛情を次世代へつなげていきます。それらの行動の源に、自分たちのまちは自分たちで創るという想いをもって、私心を捨て、未来を変える持続可能なまちづくりをしていくことは、まちのため、しいては日本をより良くするという大きな夢につながっていると確信します。

友情で築かれる組織づくり

津山青年会議所は協議を重ね2013年に一般社団法人格を選択し、2019年で7年目を迎えます。今後も公益性の高い運動を展開していくためには、青年会議所の本質を見極め、公益的な事業と会員のために実施する事業の在り方を検証し、組織運営についても常に進化への挑戦を行っていくことが必要です。
また、仲間や協力者の輪を広げ、新入会員を増やしていく拡大活動については、地域の皆様へ私たちが行っている運動・活動を直接伝えることができる場となることも意識していかなければなりません。さらに、JCⅠ、日本青年会議所、中国地区協議会、岡山ブロック協議会、各地青年会議所や行政、企業、各種団体、市民などとのパートナーシップを強化し、防災・減災・復興のためのネットワーク構築を進め、津山青年会議所の組織力を高めてまいります。

むすびに

いつの時代も郷土を愛する心は、人を育て、困難に立ち向かう地域の原動力となってきました。今、私たちがこの豊かな社会の中で生かされているのも、力強い先輩たちのたゆまぬ努力と地域への愛情のおかげです。そのような先輩たちの想いを継ぎ、郷土の明るい未来のため、未来を担う子供たちの笑顔のため、私たちは心を一つにして邁進していきましょう。

スローガン

一徳一心 ~みんなの笑顔のために~

<基本方針>

誰もが夢と誇りがもてる「躍心するつやま」の創造にむけて、会員一同が、地域、先輩、家族、職場の人たちに感謝しながら、前向きにまちをより良く変革していく志を胸に時代に挑戦するリーダーとして行動してまいります。

<運動方針>

  • 修練で磨かれるひとづくり
    (人との交流や今までの己に打ち克つことで磨かれていくひとづくり)
  • 奉仕で結ばれるまちづくり
    (現在、直面している問題に立ち向かい、未来を変える持続可能なまちづくり)
  • 友情で築かれる組織づくり
    (時代に合わせた進化を行い、夢を語り合う青年が集う組織づくり)
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