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津山青年会議所とは

青年会議所(JC)とは、“明るい豊かな社会”の実現を同じ理想とし、次代の担い手たる責任感を持った20歳から40歳までの青年の団体です。
青年は人種、国籍、性別、職業、宗教の区別なく、自由な個人の意思によりその居住する各都市の青年会議所に入会できます。

歴史をもつ日本の青年会議所運動は、めざましい発展を続けておりますが、現在、692の地域に約33,000名の会員を擁し、全国的運動の総合調整として(公社)日本青年会議所が東京にあります。 全世界に及ぶこの青年運動の中枢は国際青年会議所ですが、128の国と地域に国家青年会議所があり、約153,000人が国際的な連携をもって活動しています。

日本青年会議所の事業目標は“社会と人間の開発”です。その具体的事業としてわれわれは市民社会の一員として、市民の共感を求め社会開発計画による日常活動を展閉し「自由」を基盤とした民主的集団指導能力の開発を押し進めています。 さらに日本の独立と民主主義を守り、自由経済体制の確立による豊かな社会を造り出すため、市民運動の先頭に立って進む団体、それが青年会議所です。

活動写真

歴史と概要

見出しデザイン

私たち(一社)津山青年会議所は昭和33年(1958年)5月9日に(公社)岡山青年会議所をスポンサーとし、
日本で135番目に設立された青年会議所です。

津山圏域(津山市、美咲町、鏡野町、奈義町、久米南町、勝央町)を活動エリアとして
“明るい豊かな社会の実現” を目指して、青年会議所運動を行っております。

津山圏域の更なる発展に寄与できる団体であり続けると共に(一社)津山青年会議所の歴史・伝統・信頼を継承し、
未来を切り拓く新たな一歩を踏み出し、「新しい時代の魅力あふれるJC」を目指して新しい挑戦を行ってまいります。

基本理念

理事長の写真
一般社団法人 津山青年会議所
第68代 理事長 岡 孝男



「規矩作法 守り尽くして破るとも 離るるとても本を忘るな」

千利休

 ひとを動かすのは理屈ではなく、時代認識や高い視座、哲学や価値観、そして勇気である。自分自身の美意識や価値観をもつためには「型」を知ることから始まる相応の学びや努力が必要であり、「型」に「精神」を伴わせることで「品格」と「美しさ」が生まれる。そして自分で考え工夫しながら良いものを取り入れ、発展させながら自分自身の生き様を確立させていくことが、この学び舎で体得すべきことではないか。しかし、技術は人から教わることができるが、心は自ら鍛えるしかない。言っていることではなく、やっていることがその人の正体なのである。
 昨今のソーシャルメディアの浸透により社会はその透明性を一気に高め、言行の不一致は全ての企業、団体にとって大きなリスクとなっている。不誠実な瞬間は簡単に切り取られ、瞬く間に拡散し伝播していく。掲げたビジョンやパーパスは社会との約束である。我々の言動と行動には大きな責任が伴うことを自覚し、そして約束以上の行動を起こそう。広告よりもモノを言うもの、それは「行動」である。求められる行動は時代によって変化していくだろう。自分が正しいと思ったことと真逆の考え方の人と衝突することもあるだろう。誰もが自分の理想を追い求めていく中で、今は絵空事と思われるようなことが当たり前になっている未来があるかも知れない。自分はそうはなれないかも知れないけれど、その未来を創るのは今を懸命に生きる我々でありたい。だから歩みを止めず進み続けよう。耐え難い現実と向き合い、少しずつでも自分自身から変えていこう。完璧でなくて良い、青年らしい誠実さと謙虚さと潔さをもち、心を鍛え続けよう。

【時代の変遷】

 当然のことながら、世界の姿は一定ではありません。群れとなって狩りをして実った植物を食べていた人類の生活は「農業革命」によって大きく変わり、18世紀半ばにはじまった工業とエネルギーのイノベーション「産業革命」による技術革新は「農耕社会」から「工業社会」へとシフトさせました。大量生産、大量販売、マスメディア、大衆娯楽など、人々に一斉に影響を与えるチカラが生まれ、組織のスタイルもトップが全体をコントロールする形態が主流となりました。そんな世界をさらに一変させたのが、20世紀半ばに誕生したコンピュータによる「情報革命」です。コンピュータ誕生時からの性能は現在では数兆倍ともいわれ、時代の進化はさらに加速し、「工業社会」は「知識社会」へとシフトします。いま私たちは「インターネットがない世界」を想像することは難しいでしょう。既得権益の世界だったビジネスにおいても、これまでの常識が覆され、店舗やノウハウがなくても起業できる新しい市場が創出されたのです。しかしこの劇的な構造変化に人々の思考が追いつかず、社会的な歪みを生み出すことにもつながっていきます。そんな中、2008年9月15日、米国の投資銀行のリーマン・ブラザーズが破綻し、負債総額は約64兆円にのぼりました。この史上最大の倒産劇の背景には、「金はないが家がほしい」、「買い手を騙しても儲けたい」、「何よりも利益がほしい」という果てない欲望があり、金融派生商品であるサブプライム・ローンが生まれ、世界の金融機関にリスクが飛び火し、猛烈なバブルが生まれ、そして弾けたのです。リーマン・ショックの直後、2009年1月30日から開催されたダボス会議では、金融緩和を選択し、これを機に実体経済と通貨供給量が乖離しはじめ、お金の価値が低下していきました。資金調達が容易になったことで、ビジネスにおける競争力の源泉は「財務資本」から「人的資本」にシフトしたのです。時を同じくして登場したソーシャルメディアが、コミュニティ崩壊が進む社会に、新しい人とのつながりをもたらしました。この新しいプラットフォームが登場したことで、人々は常に対話し、連帯し、行動するようになり、民衆が力を得、新しい価値観が創造され始めました。「持続できる社会、持続できる事業を目指すべきだ」「事業運営は誠実であるべきだ」「組織運営は人間性を重んじるべきだ」。そんな共通善が形成され、共感をまとって広がっています。同時に、フェイクニュースによって社会が動揺すること、根拠のない誹謗中傷や名誉毀損、ネットいじめや中毒性などの負の側面も見逃すことは出来ません。「リーマン・ショック」という危機と「ソーシャルメディア」というイノベーションは世界的な変革の起点となり、「ソーシャルシフト」という新たな波を起こしました。その主役はスマートフォンとともに成長し、新たな価値観を当たり前のものとして、つながりや多様性を重視するソーシャルネイティブと言われる若者たちです。2020年3月11日、WHO(世界保健機関)は、新型コロナウイルスのパンデミックを宣言し、4月7日には日本でも「緊急事態宣言」が発令されました。国連事務総長をして「第2次世界大戦以来、最大の試練」と言わしめ、世界恐慌以来の最悪のマイナス成長を招きました。社会人の7割が在宅勤務を経験したと言われ、リアルな交流が激減する中で、WEB会議サービスの浸透をはじめとするデジタル化のハードルをコロナショックが半ば強制的に推し進めていくことになりました。テキストメッセージでは届かない非言語情報の大切さを誰もが認識し、働き方を超え、「生き方」を深く考えるようになりました。職場と家庭の境界があいまいになったことも大きく、「なんのために仕事をしているのだろう」「この組織はなんのために存在しているのだろう」と、これまで深く考えたこともない本質的な疑問に向き合うことで、「密」な関係性が強みであった私たちは青年会議所の在り方をも問われることになりました。日々刻々と変わる状況の中で、今まで正解とされていた価値観が容易くひっくり返り、そしてその流れはますます加速していくでしょう。

サン゠テグジュペリの名作「星の王子さま」の中で、キツネが教えてくれる「秘密」は、私たちに深い示唆を与えてくれます。

「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えないんだ。」

機械やロボットは人の手足を代替して「工業社会」を支え、コンピュータは、人の記憶や計算能力を代替して「知識社会」に導きました。今、人間に残された価値は「感性」であり「意志」ではないでしょうか。これらを数値化することはとても難しく、正解がないことが私たちを迷わせ、時に足を止めようとしてしまいます。しかしこの「見えないもの」を深く理解できないと、人の心は動かないし、組織は機能しないのです。

今こそ、我々の運動は人間性に回帰すべきなのではないでしょうか。

【VUCAの時代に必要とされるもの】

 時代性という観点に置いて、変化が比較的緩やかだった頃とは大きく異なり、先の予測が立たないVUCA(Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性))と呼ばれる現代を生きる私達は、今までの経験からは想像することも難しい様々な課題に日々直面しています。新型コロナウイルスといった新型感染症や、大雪、台風、地震などの激甚化する災害、「沸騰化」と呼ばれるまでになった酷暑、そして生成AI技術の急激な進化によりもたらされた新たな社会においてはディープフェイクや権利侵害などの新たな検討材料が生み出されました。これらの変化は今までにないビジネス環境を目まぐるしく生み出し、それらに対応するためには組織全体の柔軟性や多様性がより求められています。答えはAIが教えてくれるようになっていく世の中においては、課題を見つけ出しチャンスと捉え結果につなげる力が求められるでしょう。
 私たちが住むこのまちは人口、産業別就労者数ともに1995年をピークに減少傾向に転じています。社会増減の推移を見ても2017年以降は減少傾向にあり、その内訳は県外への転出が多くなっている一方で、世帯数は緩やかに増加しており、特に65歳以上一人暮らし世帯は1985年の約3倍にもなります。人口減少、少子高齢化、人口密度の低下は地域コミュニティの衰退、空き家問題、行政コストの増加、それに伴うサービスの低下を招き、関連して歴史的街並みが喪失されることになれば、まちの魅力が損なわれ、若者の流出が進むという負の連鎖が加速する恐れがあります。私たちが生まれ育ったこのまちを取り巻く環境は決して楽観視できることばかりではありませんが、愛情をもってまちと向き合い課題に取り組もうとしたとき、これまでの先人たちがどのような想いで我々に託してくださっていたのかを気づくこととなりました。かつて、戦後の焼け野原に立った青年たちは日本再建の使命に燃え、日本青年会議所は設立されました。彼らの運動は日本各地に伝播し、このまちにおいても志高き青年たちの手によって津山青年会議所が誕生しました。1958年に生まれ、68年の歩みは戦後の復興を成し遂げ、その後のあらゆる時代のうねりの中で存在価値を示してきました。時に手段が目的化し、本質を見失いそうになる昨今、高度で複雑化した問題と向き合い自問自答する日々を送る我々こそが、青年の学び舎としての価値を見直し、津山青年会議所の在り方を見つめ直しましょう。

【本質を捉え逞しく生まれ変わろう】


諸君は、自分の分が、十あるのに四くらいしか知らない。
そして、四くらいしか使えない能力でもって、十のものを持ち上げようとするからいけない。

中村 天風

 この言葉から得られる教訓は、「自分を小さく見積もるな」ということです。一紀元前の昔の、孔子の弟子のひとりが、こんな弱音を吐きました。「先生が説かれる道は素晴らしいのですが、私には力がなくてついていけません」これを聞いた孔子は、厳しい口調で「今、おまえは、自分に見切りをつけてしまった(今女は画れり)」と指摘したそうです。原文は、「今女画」となります。この三文字がいかに多くのことを語るのか考えてみましょう。“女” は“汝”と同じ、“画”は「区切る」という意味です。区切りなど現実にはどこにもないのに、その弟子の意識のなかで、「自分はここまでしかできない」と区切って、ただ単に自分自身に見切りをつけただけの話ではないでしょうか。
 また陸上競技において、日本人選手が100m走で10秒を切れない「10秒の壁」というものが長年ありました。1998年に10秒00が出て、そこから19年も経って、ようやく日本人初の9秒台が出ました。すると、次々と何人も9秒台が続きました。これは、日本人には無理とされていた9秒台が可能なんだ、という意識の変革があったからだと言われています。言い換えると、「できない」と信じ込んでいた「暗示が解けた」ということです。
 津山青年会議所には受け継がれてきた伝統、重んじるべき型、継承すべき文化があり、「ひとづくり」の精神は我々の魂に深く根付いています。先輩諸兄が築きあげてきたこの魂はいつの時代にも普遍であり人生の本質を突いた教典として代えがたいものであります。しかしながらそれ故に、本質を理解せぬまま形骸化し、形だけをなぞってしまっている思考停止状態にはないでしょうか。もしくは勝手に「JCはこういうもの」と自分で可能性に蓋をしてはいないでしょうか。可能性を自ら狭めていくことなく、時代に向き合い次世代のリーダーを育成してきた、その精神をこそ受け継ぎ、新しい時代に求められるリーダー像を共に考え続けましょう。そしてものごとの本質を捉え、自身の限界を突破する逞しさをもったJAYCEEとなりましょう。

【志高く郷土愛をもったまちづくり】

 私たちが生まれ育ったこのまちは古代より、岡山県北美作地方の拠点として、政治・経済・文化の中心的な役割を担ってきました。城下町として発展し、現在も津山城を中心に在りし日の面影を残しており、津山城や衆楽園、複数の伝統的建造物群保存地区や旧津山扇形機関車庫や転車台など、歴史と文化を感じる観光資源を有しています。ランドマークである津山城は、1873年の廃城令により取り壊しが決定され、石垣を残してすべての建物が解体、撤去に至ります。他の地域で現存している天守にはそれぞれ奇跡的なドラマがあり、その影には共通して、全国の城が一斉に壊される中で城を守るために動いた「ひと」がいたのです。
 日本の城が建築的・美術的に価値あるものだと建白書を提出し、これが認められることにより永久保存が決定し修理されたのが姫路城や名古屋城です。松本城は民権運動家が有志から資金を集めて落札主から天守を借り受け、さらに県の協力も取り付けて天守で博覧会を開催しました。そしてその収益で天守を買い戻し、取り壊しを回避したのです。その他にも昭和まで放置された城を修復するため、学生や子どもたちも協力して地元のひとたちが山上まで瓦を運んだという備中松山城など、そこに在り続けている現存天守にはそれぞれのまちの「ひと」がその存命に懸けていたのではないでしょうか。現在の津山城では天守こそありませんが春には桜が咲き乱れ、秋は紅葉が見る人を喜ばせ、雄大な石垣はそこに在り続けています。それは間違いなくわがまちの魅力であり、その魅力もまた、ひとによってもたらされたのです。私たちにはこの地域をより良く発展させる責任があります。「誰か」が変えてくれるのを待つのではなく、この時代にこの地域に生きる私たちが運動を起こし、より良い未来につながる変革の当事者となりましょう。

【心優しく魅力あふれる生きる力】

 アメリカ企業のオープンAIが開発した「チャットGPT」のような生成AIが誕生し、人間の仕事が奪われるのではないかという恐怖を抱く人が増えています。そしてこの変化は恐らく不可逆的で、AIのない世界に戻ることはないでしょう。そのような社会において現状に固執し、変化に対応できない人は未来では必要とされない存在になってしまうと考えられます。仕事がなくなる人がいる一方、新しい仕事も出てくると思います。しかし難しいのは、どんな仕事が新しく生まれるかがわからないという点であり、未来を予測することで変化に対する心構えや準備をすることが大切です。人間が生きていくうえで必要不可欠な食糧や健康などの分野で新しい仕事が増えていくのは間違いないでしょう。そして必要とされる仕事が生み出されるのは「誰かの困り事を解決する」という意義や目的を常に考え続けることが大切であり、それは親切心や好奇心など、生成AIにはない「人間力」に基づくのではないでしょうか。
 学校制度に関しても万能ではなく、自治体ごとの教育格差や教員不足、少人数指導や、総合的な学習の時間でのディスカッションなどが増えていくとなると、今のままの教員の人数では足りなくなる恐れがあります。そして、様々な性格や能力、家庭環境などの背景が異なる子どもたちが学校に集まり集団で均等な教育を受ける現行制度では、大きく突出した才能を発揮する人材が生み出されにくいという側面もあります。その一方でコミュニケーション能力を育む大切な場であり、行事やクラブ活動の中で社会性を学び、そしてなによりも子どもたちは「遊び」を通して人間力を学びます。異なる年齢の友達同士で遊んでいると、「小さな子も楽しめるように手加減をしてあげる」など、自然と「年齢の違う人たちに目配りをしながら、どう統率していくのか」というリーダーシップを身につけはじめる子が出てくることもあります。また時には恋愛をして幸せな気持ちになったり不安になったりする経験も、人として未来を考える際に欠かすことの出来ない貴重な経験です。そうした経験が将来にわたって必要な「生きる力」の土台となり、豊かな人間性を育むことこそが、人が人として生きていくためにもっとも求められていくと思うのです。「目には見えないいちばん大切なもの」を見つけるために、未来へ種を撒き続けましょう。

【ポジティブな変革をもたらす組織づくり】

 いま「青年」と呼ばれる我々の世代は、古い価値観の残る日本社会、たとえば年功序列や終身雇用、体育会系の組織や、激しい飲み会や全員で社員旅行をするといった日本企業特有の文化も知っています。その一方で、Z世代と呼ばれる若い人たちの価値観や、数年であっさりと転職するといった割り切った考え方もある程度理解ができます。社会が変化する過渡期の狭間の世代として、どちらの世代とも手をつなぎながら前に進んでいくことが必要となるでしょう。ジェンダー平等、多様性を尊重することが標準となりつつある社会において、働き方の場所や時間の壁は徐々になくなりつつあります。単に女性社員や女性会員の問題として捉えるのではなく、男性、女性それぞれの違いや多様性の豊かさを求めていく我が組織こそが、率先して誰もが生き生きと活躍できる組織へと変わることが何よりの説得力を生み出すと考えます。そしてまずメンバー相互の「関係の質」を高めるために、率直に話し合う場をつくり真の信頼関係を築くことが不可欠です。さらにその場において「思考の質」を高め、前向きな気持ちとアイディアを生み出す土壌をつくりだし、それらが「行動の質」を高め、ひとりひとりが自律的に行動し、困難をともに乗り越える好循環を作り出すイノベーションを起こすことが、組織のパフォーマンスを高め、インパクトを生み出すことにつながると信じています。
 「スタープレーヤーは過大評価され、ロールプレーヤー(補助的な役割の選手)は過小評価されている」という一例に、NBA史上2番目に長い27連勝を達成し、2年連続優勝を成し遂げたマイアミ・ヒートのシェーン・バティエという選手があげられます。当時ヒートのスーパースター、レブロン・ジェームズはバティエによく意見を求め、重要な試合ではファンから彼の出場を求めるコールが巻き起こりました。バティエはいわゆるスーパースターではなく、彼の成績の「数字(スタッツ)」は至って普通でしたが、彼が出場した試合では各選手のシュート成功率や得点率が上がり、相手のスター選手の得点率が明らかに低くなっていたのです。貢献は自身の数字に表れるとは限らず、チームが最高のパフォーマンスを発揮するためにはこのように光の当たらないところでも全体のために貢献するクレバーな選手が欠かせないのです。当たり前のことを当たり前に、「事なきを得る」ために、それぞれの責任者やフォロワーメンバーすべてがポジティブな気持ちで責任と役割を全うし、見えないファインプレーでチームに貢献する「ノースタッツオールスター(数字には現れないスター選手)」を目指しましょう。

【むすびに】

「星の王子さま」の著者、サン=テグジュペリの残した名言がある。
「船を造りたかったら、人に木を集めてくるように促したり、作業や任務を割り振ったりはせず、はてしなく続く広大な海を慕うことを教えよ」

もし、あなたが「船をつくるミッション」を与えられたリーダーだったら、何をメンバーに伝えるだろうか。作業や任務を考え、それを割り振ることだろうか。それとも、目の前でキラキラと輝く海の雄大さを熱く語るだろうか。周囲の人の心を踊らせ、感激させ、行動に駆り立てる。偉大な能力をもつリーダーがいる。彼らは個性が強く、類型化することはできないが、共通点がひとつある。彼らは決まって、行動を促す前にその行動の意味を説き、そして誰よりも自分自身がワクワクしているのだ。

自分自身に問いかけてみてほしい。

あなたはなぜ青年会議所の門を叩いたのか。
なぜこの運動がこのまちに必要なのか。
誰に何を残せるのか。
どこにでもあるものを特別な何かに変えるのは、「誰」なのか。

どう在りたいのか。

地球の一番南の点である南極点に初めて到達した探検家のアムンゼンの名言で、「準備10年、成功5分」というものがある。短い時間の成功に見えることでも、その準備には膨大な時間と労力がかかっているという意味だろう。人の一生を冒険に例えると、私たちはまだ出発もしていない準備期間だと言えるのではないか。成功にたどり着くまでの長い道のりを、好奇心をもって楽しみながら進むことができれば、どんなゴールが待っていたとしても幸せだと感じられるだろう。

ものごとすべてには始まりがあり、終わりがある。だからこそ、その終わりを美しいものにしよう。

スローガン

Passion for the Best

守破離



基本方針

1.本質を捉える目と逞しく成し遂げる実行力を育てるひとづくり
2.志高く郷土愛をもったひとへと共感を広げるまちづくり
3.心優しく魅力あふれる、人間らしく生きる力を育む青少年健全育成
4.変革を恐れず、誰もが生き生きと活躍できる組織づくり

2025年度基本計画

事業計画
1.新年懇親会
2.納涼会
3.あした号外の発刊
4.望年会・卒業式
5.新会員研修(前期・後期)
6.防災・減災に関する事業